• ネガティブな感情に悩んでいませんか?ブログ「思考の余白」では、脳科学や心理学の知識をヒントに、小さな習慣で自分を好きになる思考法を発信しています。

    家事

    vol.17 朝活の習慣化 : 夜更かし依存を断ち切る「脳のゴールデンタイム」活用術
    vol.17 朝活の習慣化 : 夜更かし依存を断ち切る「脳のゴールデンタイム」活用術 150 150 HAKU


    目次


    「毎日をどう幸せに過ごすか。それは、夜の過ごし方が重要だ。」
    いまの生活に変わる前、私はずっとそう思っていた。

    休みの日は、お酒を飲みながら夜更かしをしたいところだが、子供はいつもの時間に寝かしつけていた。そのため19時59分まで飲めるだけワインを飲み、20時になったら寝る支度を始めていた。

    まだまだ飲みたい気持ちをグッと我慢して、21時頃ようやく子供と寝るのだが、たいてい真夜中に目が覚めてしまう。トイレに行きたくて時計を見ると、まだ深夜だ。用を足し、そのまま眠ってしまえばいいものを、眠気まなこでここぞとばかりにNetflixを再生する。 「やっと自分の時間が取れた」という、ささやかな満足感と引き換えに、明け方また浅い眠りにつく。 そんな週末を、私はずっと繰り返していた。

    朝早くに起きた子供に無理やり起こされ、3時間ほどの睡眠で朝ご飯を作り、洗濯物を回す。寝不足でイライラしながら、いつまでたっても起きる気配のない夫を起こし交代する。今度は私が休む番だと仮眠を取り始めるのだが、結局昼近くまで寝てしまい、せっかくの休日が台無しになる。そんなことが度々あった。

    今ならわかる。その日が幸せだと感じるかどうかは、休みだからと夜の生活をだらだらするのではなく、すべて朝の過ごし方で決まるのだ。

    朝活の秘訣:時間の優先順位を変えるだけ

    私は運動する時間を最優先にし、次に朝の勉強と家族との時間を大切にするようになった。とはいえ、自分の時間は、家族が起きる前の朝にしか捻出できない。そこで私は、休日であっても夜21時までには寝て、朝早く起きてランニングと勉強をする生活を行動に移した。

    この転換を可能にしたのは、夜活のデメリットと朝活のメリットを、脳科学の視点から理解したからだった。

    脳のゴールデンタイムを制するメリット

    「朝の2〜3時間は脳のゴールデンタイム」

    「朝の1時間は夜の3時間に匹敵する」

    これは多くの人が知っている情報かもしれないけれど、実際にやってみると本当にその通りだと実感できる。朝の2時間でやりたいことを全部やると、満足感と達成感が同時に得られた。

    これに対し、夜に自分の時間を確保しようとすると、子供がなかなか寝なかったり、夫の帰りが遅かったりするだけで、家族と過ごす最中に「私だってやりたいことがあるのに」とイライラしてしまうことになる。しかし、朝にすべてを済ませてしまえば、そうした感情は意外と湧かないものだと気づいてしまった。

    朝の時間を確保するには、前日の夜の過ごし方が重要だ。朝6時に起きるためにも、夜更かしは厳禁。お酒を飲む日でも、「夕方18時まで」と時間を区切って決めてしまう。このように、翌日の行動にフォーカスすることで、ついつい飲みすぎて翌朝起きられないという事態を避けることができる。

    次の日の「走る楽しみ」や「勉強をする目的」があるから、理性的になれる。自分のやりたいことを明確にすることで、スムーズに行動を変えられるようになれたのだ。

    思考の余白:朝活が創る自己成長の源泉

    朝型生活のメリットは、単に時間を効率的に使えることだけではない。それは、自分自身と向き合う「思考の余白」を生み出すこと。誰にも邪魔されない静かな時間の中で、自分の好きなことをやる。その時間こそが、私にとっての自己成長の源泉であり、日々のイライラから解放されるための最高の時間にも繋がった。

    自分を満たすことで、周りの人にも優しくできる。それは、自己犠牲の上に成り立つ優しさではなく、自分を大切にした結果として与えられる優しさなのだと気づいた。

    あなたの幸せに繋がる「朝起きる喜び」を見つける

    早起きの目的は人それぞれだ。皆同じことをする必要はない。自己成長や目標達成に繋がるような、朝起きる喜びを見つけてみてほしい。そして、ほんの少しずつでいいから、そのための行動を起こせばいい。


    最後に、私自身がこの習慣を続ける上で大切にしている言葉を一つ贈りたい。
    これは、アメリカの著述家であるベンジャミン・フランクリンが遺した言葉だ。

    「早寝早起きは人を健康に、裕福に、賢明にする。」

    朝の時間に自己投資をする習慣は、あなたの未来の時間を生み出す。
    今日の夜から、ほんの少し早く寝ることから始めてみよう。

    vol.50「苦手なタスク」を習慣化。ドーパミン報酬でストレスを消す方法
    vol.50「苦手なタスク」を習慣化。ドーパミン報酬でストレスを消す方法 HAKU

     
    我が家は月に1回程度外食をするかしないかという感じで、基本的にはしない。
    というのも、私が家で食べるご飯が好きだからだ。

    子供は好き嫌いが多いため、大人とは別のおかずを食べている。夫とは食事の時間を共有できないばかりか、顔を見ずに過ごす日が大半だ。月曜から金曜まで、家族全員で食卓を囲むことはほぼなく、我が家には週末以外、作りたてのおかずも存在しない。ただ、あるとすれば炊き立てのご飯くらいだろうか。

    何年か前に、「冷蔵庫の中のおかず、適当にとりわけてチンして食べてね」と夫にメールをした後に、全く手をつけていない状態に気づき、直接話したことがあった。冷蔵庫の中に作り置きしている大量のタッパーを見て、夫は「何を食べていいのかわからなかった」らしい。
    その課題を解消するため、タンパク質、野菜、副菜をプレートにして前日の夜のうちに準備し、朝と夜の二回、レンジでチンをすればスムーズにご飯が食べられるようにと、全てシステム化した。

    その中で、唯一これだけはと思ってやっていたのが、子供と二人で食べる朝食の時間だ。テレビを見ながらでも、横並びでもいい。とにかく一日のうちの一食だけでも、一緒にご飯を食べているという時間を作りたかった。

    こうした生活の中で、平日、極力家事をしなくても済むよう、日曜日に1週間分の買い物や作り置き、食材の冷凍を行い、水曜日の作り置きの追加準備を含め、土曜の朝まで食べるものに困らないよう、この体制を維持していた。段取りは完璧でも、「週末の作り置き」という作業が、正直なところかなりのストレスでもあった。

    世の中の母親なら、日曜日は翌週の準備で忙しいのは共通の課題だろう。サボりたい日もあるけれど、そんなことを言ってられない。その気持ちから、私は一人でキッチンに立ち、黙々と作業を進める。やり始める前が一番嫌な時間である。しかし、平日を乗り切るためには、やるしかない。

    日曜日のキッチンの矛盾とストレスの正体

    仕事の疲労、生理周期、休日のお出かけ後の買い出しなど、重なる負荷に耐えきれず、イライラが爆発して夫と衝突することも少なくなかった。冷戦期間中、ついに夫から「冷凍のお弁当をお昼の分だけ1週間お試しで購入してみよう」と提案され、試すことになった。

    頼んだお弁当がそうだっただけかもしれないが、電子レンジで温めると全体的にべちゃっとなってしまい、美味しいとはあまり感じられなかった。また、カロリーが高い点も気になった。さらには、大きなお弁当箱に冷凍庫が隙間なく支配され、他の食材が入らない状況にもストレスを感じていた。

    こうした試行錯誤の結果、(料理は別に得意でも何でもないのだが)やはり自分で作るご飯が、私にとって気持ちの安定(セロトニン的安定)と満たされた気分という二重の報酬を与えてくれることを再確認した。しかし、その報酬を得るための「下準備」という作業自体は、どうしたって大きなストレス源であることは間違いなかった。

    そしてこの矛盾を解消することこそが、私のメタ認知的な最大の課題となっていた。

    行動経済学の真実:ドーパミン報酬の最適化

    ヒントになったのが、エヴァ・ファン・デン・ブルック氏の『勘違いが人を動かす』と言う本だ。この本は、私たちの非合理的な行動を分析する行動経済学に基づいている。本書では、「嫌なことと好きなことを組み合わせると行動力が上がる」と書かれていた。嫌な作業をする時間だけ、好きな活動を許可し、それ以外の時間では制限を設けておくことが重要らしい。

    この理論をヒントに、「嫌な作業である料理を、どうすれば楽しい時間に変えられるだろうか?」と私なりに思考を巡らせた。

    手持ちのアイテムから考えると、「料理×お酒×音楽」が、私にとって最強の組み合わせだと感じた。お酒は週2回までと決めており、日曜日は遅くても18時頃までには飲み終わる。料理中にすべてが楽しめるこの行動は、現状のルールを壊さない、まさにピッタリな解決策だと気づいた。

    キッチンドランカーの戦略:ガソリン注入と自己コントロール

    この行動は、「キッチンドランカー」に分類されるだろう。PCでこのワードについて改めて検索すると、ネガティブな情報が多くて驚いた。そんな中、一部の言葉が私の考え方と似た、現代の母親の気持ちを代弁しているようなブログを発見した。

    キッチンドリンカーってダメですか?』富永寛子さん サンセリテ編集室ライター。
    >アルコールという名のガソリンを注入して、18時以降の体はようやく動き出す。
    >単に酔いたいわけじゃない。動いてタスクを片付けてしまいたいだけなので、飲み過ぎは禁物である。

    時間帯や曜日は違えど、私も日曜日の午後14時頃から大量の食材を捌くことを想像すると、毎回テンションが下がっていた。このストレスを乗り切るために、夫には子供と外出してもらうことをお願いした。そして、私は一人になったキッチンで、ちょっといいワイン(と言っても1,000円くらい)を飲みながら、常備菜の味見を兼ね、音楽を聞いて歌いながら作業することにした(最高!)。

    好きなモノを組み合わせることで、嫌だった作業もそこまで大したことではなくなり、毎週気合いを入れなくても継続できた。これは、脳の「報酬予測システム」を上手に利用した方法だと言える。嫌な作業(料理)に、確実な喜び(お酒と音楽)をセットすることで、脳が作業自体を「楽しい時間に付随するもの」として認識し直してくれたのだ。

    その結果、「行動力」が自然と上がり、脳のドーパミンを意図的に活用する最高の自己コントロール術へと変わった。

    人生をデザイン:苦手なタスクを最高の習慣に変える

    この習慣は、単なるライフハックではない。
    自分の脳をコントロールして、行動をデザインするというメタ認知的なアプローチだ。

    もしあなたが日常的に、嫌だけどやらなきゃいけないタスク、例えば子どもの学校の手続きや、宿題を見る作業、仕事の報告書作成、家事などがあるなら、その時間に合わせて「ご褒美」を設定してみてはどうだろうか。

    まず、あなたの嫌いだけどやらなきゃいけないことやストレスが何であるかを考えてみてほしい。 その上で、その苦手なタスクに、好きなことを組み合わせながらやると、どのように行動力が上がるのか、最高の組み合わせを見つけ出そう。


    最後に、私自身がこの習慣を続ける上で大切にしている言葉を一つ贈りたい。
    アメリカの哲学者ラルフ・ワルド・エマーソンが遺した言葉だ。

    「人生とは、意識的に創造されるべき芸術作品である。」

    あなたの苦手な作業も、自分の考え方でご機嫌な時間に変えられる。この小さな「楽しい工夫」の積み重ねこそが、あなたの人生の質を決める大切なプロセスとなる。今ある苦手なタスクを、自分を喜ばせるための習慣にすることから考えてみよう。