• ネガティブな感情に悩んでいませんか?ブログ「思考の余白」では、脳科学や心理学の知識をヒントに、小さな習慣で自分を好きになる思考法を発信しています。

    思考法

    Vol.01 プロローグ : 思考の余白
    Vol.01 プロローグ : 思考の余白 1024 1024 HAKU

    ※このブログは、2025年2月から私が自分を変えようと必死に向き合っていた時期のリアルな行動記録です。 自己肯定感は高いのに超ネガティブ思考という矛盾を抱えたまま、過去を振り返り試行錯誤しているため、話が急に小学生の記憶に飛んだりすることもあります。それも一つのリアルとして、楽しんでいただけたら嬉しいです。


    「最近幸せそうな人を見ると、その幸せを壊したくなるんだよね」

    この話を初めて友人にしたのは、確か2月の、暗く寒い日だった。
    その日は仕事が休みだったにもかかわらず、夜明けから腹痛で目が覚めてしまうほど体調が悪かった。なんとか朝のルーティンをこなし、子供を学校に送り出した後、胃の辺りをさすりながら近所の内科へと向かった。

    胃腸炎と診断され、薬を処方されたが痛みは一向に治まらない。
    原因が分からず、ただひたすらに前日の行動を振り返っていた。食事が原因じゃなかったとしたら、精神的なものかもしれない。そう思い、この数ヶ月の自分を改めて客観的に振り返ってみると、夫や仕事、子育てなど、身の回りのあらゆることに常にイライラしていたことに気づいた。


    毎日怒りに支配され、それを発散する何かを探している状態だった私は、自分自身に意識を向ける余裕なんて1ミリもなかった。

    そんな中、突然の激しい腹痛で、誰かの助けを借りなければいけないほど心細い状態になってしまった。ソファに横になりながら何となくLINEの友だちリストを眺め、子供がいない空間でゆっくり喋りたくて、一番仲の良い友人に電話をしていた。

    2時間ほど話しただろうか。会話の中で、私は冒頭の言葉を友人に言った。すると、彼女は静かにこう言った。

    「それって、幸せじゃない人が思うことだよ。」

    例えるならば、胃の痛いところにプロレスラーからエルボーを食らった感覚だ。「え?どういうこと?それヤバくない?」と、笑いながら精一杯のツッコミを入れたが、内心ものすごいショックを受けた。なにせ、20年来の付き合いで、どんな時も私の幸せを心から願ってくれるような彼女が、わざわざ残してくれた大切な言葉だ。

    その言葉は、そのままの意味だとわかっていた。この強烈なパワーワードが胸に突き刺さり、窓から見える晴れた空が、一瞬にして土砂降りになりそうな雲の色に変わっていくように見えた。

    この話をブログに書いたのは、彼女を悪者にしたいからじゃない。
    むしろ「彼女は私のために悪者になってくれたのだ」と、今この文章を書きながら、自然と涙がこぼれてきた。


    過去の私は、自分自身を信じることができなかった。
    毎日身勝手な感情に振り回され、些細なことでイライラし、周囲の誰かに冷たく当たってばかりいた。原因は自分だとわかっているのに、問題に向き合いたくなくて毎晩のようにアルコールに逃げていた。その結果、自分でも手に負えないほど最低な状態に陥っていた。

    定期的に来る負の感情もあった。仕事も家族も周囲の全て、みんな嫌い。ライフル銃を抱えて、手当たり次第そこら中打ちまくる。怒りが暴走すると、そんな風に周りが敵だらけに見えてしまうのだ。その結果、さらに自己嫌悪を募らせ、自分の首を絞め続けていた。沼にどっぷりハマるというより、浸かった状態で周りの様子をみながら、自分がいつでも戦闘体制になれる準備をしているタチの悪い人間だった。


    最初、友人から言われた言葉の真意が理解できなかった。
    私は周囲から「HAKUはいつもちゃんとしているよね」「しっかりしてるわ」「大したもんだ」と言われて育ってきた。ネガティブな言葉をかけられた経験がなかったため、周りの暖かい目や肯定的な言葉から、何の疑いもなく自分は幸せな人間だと勘違いしていた。しかし、現実はそうではなかったようだ。

    もし「あなたの人生のターニングポイントは?」と聞かれたら….
    鬼の速さで林修さんのモノマネをして「この時でしょ!」と叫ぶだろう。

    彼女の一言をきっかけに、私は心の中で問いかけ始めた。
    「私にとって、本当の幸せって一体何なのだろうか。」

    私の思考や行動が動き始めたのは、まさにこの瞬間からだ。答えのない問題を解き続けるような、正解や出口のない場所にいる夢を見ているようだった。向かう先が全然わからなかったにもかかわらず、不思議と怖くはなかった。


    そこから、私の「幸せ探し」が始まった。
    数ヶ月間、進路に悩む高校生のように、自分に合うものは何かを探し続けた。脳科学、認知行動療法、人間心理に関する動画や本を読みあさって得た知識を、日々の生活で試した。学んだことをノートに書き写したり、小さな目標を立てて達成感を味わうトレーニングも行った。すぐには効果を感じられなかったけれど、継続するうちに、心の景色に少しずつ変化が現れ始めた。

    私はバカなのではなく無知であったことを理解し、自分を責めることをやめた。
    そして、運動が脳に良いことを知り、筋トレやランニングを始めた。
    さらに、ドーパミンの「光と闇」を知り、お酒との付き合い方や考え方を変えた。
    そして、早起きを習慣にして、朝のゴールデンタイムを学びの時間に充てた。

    この小さな行動の一つひとつが、結果として、私自身にとても大きな変化をもたらした。


    約一年間の行動を続けた結果、大切なことに気づいた。世間の基準ではなく、自分の心の声に耳を傾け、目標に向かって行動し、日々成長を感じること。この方法こそが、人を幸せにする唯一の道なのだとわかった。

    以前の私は、ネガティブな思考でいつも頭の中がパンク状態だった。しかし学びと実践を繰り返すうちに、少しずつそのモヤモヤが解消され、心に「思考の余白」が生まれてきた。

    その余白こそが、新しいアイデアが生まれたり、予期せぬ発見があったりする大切なスペースなのだ。だからこそ、「思考の余白」を持つことで、私たちはもっと広い視野で物事を捉えられるようになる。感情に無鉄砲に反応するのではなく、一呼吸置いて、より賢い選択をすることができるようになるのだ。


    このブログでは、昔の私のように「変わりたいのに変われない」と悩んでいたり、自信を持てずにいる人へ、私の実体験から見つけた「思考法」や「行動のヒント」をシェアしていきたい。

    脳科学に基づいた思考の整理術、幸せを感じられる小さな習慣、そしてモチベーションを継続する方法。これらの知識が、あなたの人生をデザインしていく上での、ガイドラインになれたら最高に嬉しい。

    いくつになっても遅くはない。 変われる方法は、たくさんあるから大丈夫。

    未来は、あなた次第でまだまだ広がっていく。その先に広がる世界は、きっと想像以上に素晴らしい。自分を信じるという軸に基づき、幸せを感じ続けられるような毎日を歩んでいくことができるだろう。その軸を裏付ける仕組みをこのブログで発信していく。ぜひ、これからのあなたの成長へと役立ててほしい。

    vol.14 脳科学が証明する「偶然」を「必然」に変える方法
    vol.14 脳科学が証明する「偶然」を「必然」に変える方法 150 150 HAKU

    目次


    私は高校生の時から、図書館という場所が大好きだった。あの頃は、試験勉強が主な目的だったけれど、放課後や休日に友人と会える、特別な場所でもあった。それが今では、子どもと一緒の空間だ。しかも、児童書コーナーのみ。大人の本が並ぶエリアには、縁がない日々が続いていた。

    そんなある日、子どもと児童書を読んでいた時、同じフロアにある雑誌コーナーで、Forbes JAPAN編集部の「フォーブス」に目が止まり、立ち止まった。その号のタイトルは「10代と問う、生きる、働く、学ぶ」。文字が少なく、とてもシンプルな表紙だったのだが、この3つのキーワードが気になり、手に取った。

    フォーブスは、アメリカ発祥の世界的な経済雑誌だ。ビジネスを動かす「人」にフォーカスし、そのサクセスストーリーや生き様が書かれており、読んですぐに夢中になった。どのページも情熱にあふれる人たちの話ばかりで、刺激を受ける1冊だった。

    さらに同じコーナーで、もう一冊気になる雑誌を見つけた。『THE21』編集部の「PHPビジネスThe21」だ。この頃からアプリ開発に興味があった私にとって、「AI仕事術」というタイトルは無視できなかった。ノウハウや活用法、AIを使いこなすためのおすすめツールなどが書かれていて、どちらの雑誌も内容が濃く、知的好奇心を満たしてくれるものだった。私は本のタイトルを覚え、家でじっくり読むために、「もう帰りたい」と嫌がる子供にお願いをして、その足で書店へ向かった。

    「カラーバス効果」が示す目標達成の世界

    この一連の行動から、私はあることに気づかされた。
    なにおれ氏の『ミニマリスト式 超人生戦略』という本に書かれていた「カラーバス効果」だ。これは、ある一つのことを意識すると、それに関する情報が無意識のうちに自分の手元に集まってくる現象らしい。

    「フォーブス」も「PHPビジネスThe21」も、私の脳が「これは自分にとって必要で、興味がある情報だ」と判断し、無意識に見つけたのだと思う。今まで一度も手に取ることのなかった雑誌に、吸い込まれるように惹かれていったこの体験は、まさにピタッとハマったという感覚であった。脳の持つ力は本当にすごい。この出来事を通して、自分の視野がぐっと広がった気がした。

    脳科学的裏付け:フィルタリング機能「RAS」の正体

    しかもこのカラーバス効果には、脳科学的な裏付けがある。
    私も最近になって知ったのだが、私たちの脳にはRAS(網様体賦活系)というフィルタリング機能があるのだ。

    私たちの脳は、毎日、膨大な量の情報を受け取っているらしいのだが、その全てを処理することはできない。そこでRASが「自分にとって重要ではない」と判断した情報をシャットアウトし、必要な情報だけをふるいにかけているというのだ。

    カラーバス効果は、このRASの働きを意識的に利用する行為となる。「アプリ開発に興味がある」「ブログを書きたい」と明確に意識することで、RASはそれらを「重要だ」と判断する。結果、普段なら見過ごしてしまう雑誌のタイトルや、ウェブ上の記事が自然と目に入ってくるようになる。

    つまり、あなたが素晴らしい情報やチャンスに出会うのは、単なる偶然ではない。あなたが自分の目標を明確にした結果、脳の仕組みを活用して引き寄せた必然なのだ。

    ポジティブ思考を促すメリット

    このRASの働きを意識して利用することには、以下のようなメリットがある。

    1. 集中力とパフォーマンスの向上:目標に意識を集中させることで、脳は不要な情報処理にエネルギーを浪費しなくなる。目の前のタスクに必要な情報だけに集中でき、生産性がアップする。
    2. ポジティブ思考の強化:自分の目標や好きなことに意識を向けることで、RASはポジティブな情報を集めやすくなる。これにより、自己効力感(自分ならできるという感覚)が高まり、モチベーションが維持されやすくなる。
    3. 思考の柔軟性と創造性の向上:意識的に多様な情報に注意を向けることは、脳に新しい刺激を与える。異なる分野の知識や経験が結びつき、新しいアイデアや問題解決策が生まれやすくなる。

    つまり、RASを意識することは、忙しい私たちにとって、人生を効率よく豊かにするための裏技とも言える。

    習慣化の本質:優秀さは行為ではない

    私たちは、自分の人生を自由に作れる。どんな情報を集め、どんな思考を持つかは、すべて自分自身で決められるのだ。このカラーバス効果を使いこなすことで、あなたは無意識のうちに、自分の理想とする未来に近づく。

    これは、単なる思考法ではない。
    最終的には、行動を続けるための習慣に繋がっていくだろう。


    最後に、私自身がこの習慣を続ける上で大切にしている言葉を一つ贈りたい。
    これは、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェが遺した言葉だ。

    「今日なし得ることは、今日中にせよ。然らずんば明日もまた不可能なり。」

    大きな成功も、理想の自分も、日々の小さな習慣の積み重ねによって創られる。そして、「意識する」という行動の習慣こそが、カラーバス効果を最大限に引き出す鍵となる。今日から、あなたが本当に興味を持っていること、心から知りたいことを一つ、意識してみよう。