• ネガティブな感情に悩んでいませんか?ブログ「思考の余白」では、脳科学や心理学の知識をヒントに、小さな習慣で自分を好きになる思考法を発信しています。

    vol.48 「褒める力」で自己承認を築く:ミラーニューロンによる成長戦略

    vol.48 「褒める力」で自己承認を築く:ミラーニューロンによる成長戦略 HAKU

    八木 仁平氏の『世界一やさしい才能の見つけかた』という本に、「人よりうまくできることが才能なのではなく、無意識でついやってしまうことが才能」ということが書かれていた。もしそうであるならば、私にとっての才能は「人を褒めること」かもしれない。

    私は義務や計算で人を褒めることはない。ただ純粋に、心が動かされた瞬間に称賛を送りたくなってしまうのだ。これは子供に対しても、周囲の大人に対しても同じだ。

    いつしか「HAKUさんって褒めるのが上手ですよね」と言われるようになり、それが自分自身の「無意識の強み」であることに気づかされた。

    内なる承認:褒めたいが止まらない本質

    私の周りには、魅力的な人が溢れている。
    皆それぞれが、今の自分を変えようと静かに動き始めている。

    週6出勤に加え、自分磨き、おしゃれ、友人関係など、多忙を極める職場の年下のスタッフは、「行くのが面倒くさいんですよ〜」と言いつつ、定期的にジムに通っている。運動と読書習慣がなかった知人からは、私に影響されスクワットと読書を始めたと、飲みながら教えてもらった。地元の友人は、手軽なジムでランニングをしていたが、本格的なスポーツジムに入会し直し、トレーナーさんに教えてもらいながら筋トレを始めたという。

    褒めるという行為は、単なる行動ではなく、忙しい日常の中で自分のために、何かを楽しみながら続けているという背景にこそ、素直にリスペクトを感じているからだ。

    自分自身が一生懸命に生き、理想に向かって行動し続けていると、同じような熱量を持つ人が自然と引き寄せられる。逆に、現状への不満を抱えたまま立ち止まっている人は、他者の努力を素直に認められない。他者の輝きが「行動しない自分」を照らし出し、自己否定を突きつける鏡になってしまうからだ。他者を褒められるということは、それだけで自分がポジティブなループの中にいる証拠なのかもしれない。

    ストイックな私とミラーニューロンによる影響力

    私はよく「ストイック」だと言われるが、その基準を他人に押し付けることはない。なぜなら、努力の物差しは人それぞれであり、自分の中にしかないものだからだ。「やるならめちゃくちゃハードルを下げて、スクワットは1日1回を3日間続けるところからで、いいんじゃないですかね」とヘラヘラしながら、心理的な負荷を最大限に削ぎ落として伝えるようにしている。

    中野 信子氏の『世界の頭の良い人がやっていること』を読み、驚きの発見があった。それは、人を上手に褒めることが、頭の良い人の行動の一つだと書かれていたからだ。自分が世界の頭の良い人の中に入って嬉しいという事ではなく、この予期せぬ発見が、私の行動にさらなる動機付けを与えたのである。

    人を褒めることで、自分自身の脳のミラーニューロンが活性化する。他者の素晴らしい行動を認識し、称賛することで、自分自身の脳内でもそのポジティブな回路が強化され、次の行動へのモチベーションへと変換されるのだ。

    まずは自分自身を褒めることから始めよう。
    そうやって毎日、自分の良いところを見つけ、肯定していく習慣は、やがて「なりたい自分」を形作る確かな指針となる。そしてそれは、周囲の人々を惹きつける魅力へと磨き上げられていくのだ。

    実際、私が自分自身を信じられるよう日々行動を積み重ねるうちに、その効果は見た目や思考の鋭さとして表れ始めた。私が「良い」と感じたものや行動を周囲に伝えると、それを聞いた人々が、自ら「自分に出来ること」を自然に始めてくれていた。私の変化を間近で見ていた彼らは、言葉を超えた何かを受け取ってくれていたのかもしれない。

    褒める力の科学:自己承認の循環を創る

    人を心から褒めるためには、まず自分自身の価値を認め、目的を明確に持っている必要がある。これは脳科学やポジティブ心理学が示す、「自己承認の循環」そのものである。自分の変化を自分で認め、日々自分を褒めている人だけが、他者の微かな変化を察知し、光を当てることができる。

    他者の行動を「素晴らしい」と認識する行為は、脳のミラーニューロンを活性化させ、これにより褒めている自分自身の脳内でも、そのポジティブな行動(努力やクリエイティブな活動)の回路が強化され、次の行動へのモチベーションへと繋がる。つまり、褒めることは、自分の脳を成長させるための能動的な行為でもあるのだ。

    あなたの目的が定まり、動き出したとき、あなたは周りの人を素直に褒められるだろうか?
    もしそうであれば、それはあなたが自分の人生と努力を、心から認められている何よりの証拠となるだろう。

    ニーチェの哲学:自分への義務と他者への光

    最後に、私自身がこの習慣を続ける上で大切にしている言葉を一つ贈りたい。
    ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェが遺した言葉だ。

    「最も大事なことは、自分自身に課した義務を、どれだけ継続できるかである。」

    誰かを褒める前に、まず自分自身への義務(目標設定や行動)を果たし、その努力を認めてあげよう。あなた自身の成長という火が灯ってこそ、他人の良さを照らし出す「光」になれるからだ。

    自分の努力を認められる人は、他者の努力にも寄り添える。
    その相互承認の連鎖こそが、孤独な努力を「共に高め合う理想的な状態」へと変えていく。あなたの内なる努力は、誰かのためではない。けれどその結果として、あなたの日常は、称賛し合える豊かな人々で満たされていくことになるだろう。

      HAKU

      30代、地方在住。クリニック勤務。自己肯定感は高いのに超ネガティブ思考、という矛盾の中にいた。私の世界を変えたのは脳科学。「幸せは自分でつくれる」と確信した。ここに綴るのは自分を変えるべく向き合った2025年の行動記録。あなたの「思考の余白」になれば嬉しい。

      All stories by: HAKU

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